ランディングページを作るために押さえておくべきポイントはいくつかあります。その中でもABテストを行うというのは、コンバージョン率の高いページを作るうえでとても重要です。海外サイトwishpondにて参考になる記事がありましたのでランディングページ作成時の参考にしてみてください。
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ランディングページを作っているあなたなら、避けるべきミスについても十分に把握できていると思います。では、ランディングページのコンバーション率をアップするためのABテストの方法についても把握できていますか?
オンラインマーケティングにおいては、ランディングページのコンバージョン率をアップさせるためにABテストを行う、というのは基本的なことでありとても重要なことです。広告、ランディングページ、ウェブサイトなどは全て、定期的にテストを行うようにして、どのくらい利益を上げているのかをしっかりと把握しておく必要があります。
この記事ではランディングページABテストの方法について説明していきます。最初のうちはまだしっくり来ないかもしれませんが、何をどうしていけば良いのかを細かくご紹介していきます。
ABテストについての要点についてご紹介します。
ABテストというのは、マーケティングにおいて使用される戦略の1つであり、AバージョンとBバージョンといった異なる内容を比較して、どちらがよりたくさんの利益に繋がるのか、ということを把握するうえで行われるテストのことです。
Wishpondのようなサイトなど、オンライン上でも手軽にABテストできるツールというのはたくさんあります。その中にはページの半分のトラフィックを元のバージョンAに、さらに残りの半分のトラフィックをバージョンBに送ることができるものもあります。このテストは、正確な結果がしっかりと出るまで行われることになっています。
まずこのランディングページを見て感じることは、人の目を引くようなランディングページとはとても言えない、ということです。ただ、これまでにもっと悪いものを見たことがあります。
このランディングページはUSP(独自の価値の提案)、画像やCTAのような基本的リードジェネレーションというのはある程度揃っているといえます。5%の確率でコンバージョンされていると仮定してみましょう。平均値の中で最も低い数字になります。
そこでUSPでABテストしてみましょう。
このランディングページのヘッドラインは「Marketing Business Personal = あなたのビジネスをさらにパーソナルなものへ」となっているのですが、スローガンとしてはあまり魅力的ではありません。多くのビジネスマンがスローガンを自分たちにとってのアイデンティティだと考えているからです。長い間経営されているビジネスであればあるほどその傾向は顕著に現れます。
世界的にも最もよく知られているスローガンとして、「I’m loving’ it」があります。これはマクドナルドのスローガンですので、一度は耳にしたことがあると思います。マクドナルドの現在のヘッドラインというのは世界中の人に愛され続けているメニュー、そしてよりたくさんのメニューを提供する、というのは非常に面白いセールス方法だといえます。人がそもそも好んでいるものに加えて、人を楽しませる新しいメニューを紹介しているのです。
こう変えてみるのはどうでしょうか。
「The Global Leader in Lead Generation 我々はリードジェネレーションで活躍する世界的リーダーです」
あなたのビジネスが今現在、他のものより良いとは言えない状態ならば、コンバージョン率をアップさせるために色々と比較してみましょう。
まずは画像をABテストしてみましょう。
プロフェッショナルグループのように見えますし、既存の画像を使用するといかにも!という雰囲気が出てしまいます。
そのため、信憑性に欠けることがあるのです。
そこで私がおすすめしているのは次の2つのことです。
- ストックされているものではなかったり、自社の社員の写真です。
- そして自分のビジネスやブランドを紹介しているものである、という2つです。
そこで、このように変えてみましょう。
ランディングページ上の画像は、人々に最も強く影響を与えます。そのため、何度かABテストを繰り返すというのがおすすめです。満足のいくフォーマットが出来上がったら、複数の画像、動画の位置を変えつつどうすれば最も合うのかをテストしてみましょう。
画像というのはとても簡単にテストすることができるのですが、テストによってどのように変化が起こるのか、というのをイメージしにくいという一面もあります。
CTAをABテストする
ランディングページはあなたと訪問者とがダンスをするような感覚です。つまり、ダンスというのはリードする側とされる側とに分かれます。あなたのCTAはリードする側の役割があります。
あなたがリードをするのが強すぎてしまったり、攻撃的過ぎると、リードされる側は転んでしまったり、上手に踊ることができません。そのような自分勝手なリードでは、パートナー関係は崩壊してしまい、他のパートナーを探しにいってしまいます。つまり、CTAというのは要求的なものであってはなりませんし、魅力的なものである必要があります。そのことを忘れてしまうとあなたと訪問者との間に大きな溝ができてしまうのです。
CTA作成時に使用するうえでおすすめの5つの言葉をご紹介します。
1.「無料トライアルをはじめる」
2.「○○を受け取る」
3.「○○のサービスを利用して今すぐに売上をアップ」
4.「もっと詳しく知りたい」
5.「無料で試してみる」
このように変えてみました。
CTA作成時に「あなたの」「無料の」といった言葉を用いることでコンバージョン率がアップした、ということも珍しくありません。
しかし、その反対のことを聞くことも実際にあります。正直な話、何かを変えたからと言ってコンバージョン率が飛躍的にアップするというのは想像できないものです。
自分のビジネスに合っている方法でのやり方というのもはっきりとは分からないものです。そのため、テストをしっかりと行うことはとても重要になるのです。
顧客に与えるベネフィットをリスト化しABテストする
このベネフィットのリストは、ランディングページにおけるコンバージョン率をアップさせるために必須なのかといえば、実はそうとは言い切れません。しかし、あなたのビジネスに対して悪影響を及ぼすことはまずありません。
もしもヘッドライン、サブヘッドなどが効果的ではない場合には、あなたのビジネスが顧客に対してどのような利益を与えるのかということをリストアップして教えてあげるのがおすすめです。そうすることで顧客に対してあなたのビジネスのサービス内容やどのようなステップを踏んでいけばよいのかを知ってもらうことができます。
この場合のリストは簡潔で、最高でも5つまでにしましょう。
アイコンのような小さな画像を取り込むというのも良いでしょう。
このように変えてみました。
色をABテストしてみましょう
たった少しだけ色を変えるだけでも、コンバージョンに大きな影響を与えることがあります。例えば、CTAボタンの色が黄緑色だったものを黄色に変えてみただけでも、コンバージョン率は14.5%もアップしました。
さらに1つの画像に対して2つのコントラストカラーを使用したリンクを使用した場合にも、60%もコンバージョン率が上がったのです。
色があなたのビジネスに対してどのように影響をするのか、というアイディアを得るためにも、是非「コンバージョン率アップのための色の使い方」にも目を通してみてください。きっと役立つと思います。
ちなみに、これらは心理学的に作用のある色です。
① 青というのは男性はもちろん女性、そしてどの世代からも好まれやすい色です。信頼感、そしてセキュリティに対して強い印象を作り出す色と言われています。明るい青色は落ち着いた雰囲気がありますし、濃い青色は誠実さを表しています。
② 緑は裕福さを連想させる色として知られています。環境に関するものに使用される色ですので、人の目にも非常に優しい色だといえます。また、緑というのは非常にポジティブな印象を与えるものです。
③ 紫は女性らしさと落ち着き、裕福さといったものを連想させる色です。女性には人気の色ですが、男性にはあまり好まれない色とされています。
④ 赤は情熱や歓喜、さらに緊急性を連想させる色として知られています。しかし、大半の方がマイナスのイメージ、間違いを連想しますので、マーケティングにおいては非常に危険な色になります。とはいっても他のどの色よりも人に注目させ、行動を促すことができます。少しでも早く結論を出して欲しい時などに使用すると効果的です。
⑤ オレンジは明るく、ランディングページ上のCTAを作る時には頻繁に使用される色です。暖かい印象があり、同時に人を惹きつける働きがあるとされています。その一方で使用し過ぎるとその価値を下げてしまい逆効果になる色です。
⑥ 白は潔白や純粋、そして清潔さを連想させます。冷たい印象を与える色です。シンプルさとおしゃれな印象を与える色ですのでデザイナーの間においてもよく使用されます。
どうですか?私達が作成したランディングページはオリジナルのものよりもコンバーション率を上げることができたのでしょうか。結果をチェックしてみましょう。
● USPについてABテストをした結果:
127%ものコンバーション率アップを実現しました。
● 画像をABテストした結果:
98%のコンバージョン率アップを実現しました。
● CTAをABテストした結果:
161%のコンバージョン率アップを実現しました。
● 顧客に与えるベネフィットのリスト化によってABテストした結果:
91%のコンバージョン率アップを実現しました。
● トラストシンボルと顧客の証言をABテストした結果:
72%のコンバージョン率アップを実現しました。
● 色をABテストした結果:
21%コンバージョン率アップを実現しました。
これらすべてを合計すると、全体で570%もコンバージョン率アップを実現できる可能性がある、ということがわかります。それはつまりもともとのランディングページのコンバーション率がわずか5%だったとしても私達が新しく作成したランディングページのコンバーション率は28.5%ということになります。これを1つのコンバージョンに対しての儲けとして考えると、その儲けは極めて急激にアップするということになります。
このようにABテストというのは、正しく行えば効果をしっかりと得ることができます。ランディングページビルダーを使用すると簡単に作成することができますが、それができない場合には自分で全て行わなければなりません。
ABテストには終わりというものがありません。そしてランディングページが100%最適化されるというのもまずありえません。常に1つずつステップを踏んでいきながら細かい変更を加えつつコンバーション率のアップに繋げていくしかありません。
この記事を読むと僕、真崎的にはコンバーション率のアップというのは決して難しいことではないと思います。ただ、ABテストなどのするべきことをつい疎かにしてしまうことで、コンバーション率アップのチャンスを逃しているのではないか、と思います。
正しいABテストを行い、ランディングページを少しずつ改善していくことがコンバーション率アップの一番の近道なのではないでしょうか。正しいABテストをしてみませんか?